同志社戦 花園2007年5月13日(日)by 六甲おろし
今年で90回目を迎えた東西の名門校同士の定期戦、 “7:3悪くても6:4で慶応優位は揺るがず” との期待を込め観戦してきました。同志社は “岡仁詩” 元監督の弔い合戦、経過は以下をご参照ください。(前半)
5分同志社 慶応陣10m付近からFWの連続プレーで、最後はモールからサイドをつきポスト右にトライ+ゴール(0-7)12分同志社 慶応陣22m付近のラインアウトからモールを形成しこれを押し込み左中間トライ(0-12)17分慶応センターラインスクラムから右展開、山田タッチライン際で2人をかわしゴール寸前で捕まるも2人つなぎ右中間トライ+ゴール(7-12)
大きな流れとして一進一退、両校の持ち味を生かした攻防となる。
20分慶応PKから同志社陣ゴールより10m付近のラインアウトからモールを形成後10-13とつなぎポスト右下にトライ+ゴール(14-12)27分慶応同志社陣10m付近のスクラムから右展開10-13-14と慶応のトライパターンにはまり山田が右隅に飛び込みトライ(19-12)
慶応の流れになりかけるも、タッチキックが風のせいかラインを割らず、簡単に敵ボールとなるシーンがしばしば見られた。
39分同志社 慶応陣10m付近のラインアウトからラックへの展開、ロックがサイドを突破40m近く独走しつないで左中間トライ(19-17)40分同志社 正面22m付近でPGを決め同志社リードで前半終了(19-20)
(後半)5分慶応センターライン付近のスクラムから左展開、最後は牧野が左中間におさえトライ+ゴール慶応再び逆転(26-20)10分同志社 センターライン右隅のモールから左展開エース宇簿が左隅に飛び込みトライ+ゴール同志社再び逆転(26-27)
このあたりまでは互角、慶応の早いデイフェンスが効を奏していたが徐々に同志社FWの接点での強さが目立ち始める。
15分同志社 慶応ゴール前まで攻め込むも必死の防御でしのぐ。
慶応陣22m付近の慶応ボールのラインアウトが確保出来ず。同志社左展開左隅に飛び込みトライ(26-32)
慶応山田肩を痛め交代。
20分同志社慶応陣10m付近ラインアウトから右展開右隅にトライ(26-37)27分同志社自陣からのタッチキックを慶応BKが処理ミス、スクラムから左展開 左隅にトライ(26-42)40分同志社 慶応ゴール前の攻防からターンオーバー右展開右隅トライ
“26-47”にてノーサイド。
寸評:
敗因は下馬評では慶応有利と見られたFW戦で負けたこと。 前半のモールだけでなく、後半勢いづいた同志社FWに接点で受けに回り安定したボール確保がままならず、また得たボールも同志社の早いデフェンスに後退させられる状況であった。
また特筆すべきはラインアウトの不安定さである。試合の流れを決めた後半15分と20分の同志社のトライはともに慶応がマイボールラインアウトでボールを確保出来ずに逆襲されたもの。スクラムも含めセットプレーの安定が今年のチームの大きな課題であろう。また山田頼りの攻撃パターンにも工夫が欲しいものである。
試合後のアフターファンクションで同志社の中尾監督が “良い試合をして勝つことが岡先生への最高のはなむけである” という気持ちで臨んだとのこと。この試合はきっと岡先生もさぞ喜ばれたことであろう。