神山球技場 対京都産業大学2007年4月8日(日)by 六甲おろし
好天微風の絶好のラグビー日和、京都北山で熱戦が展開されました。試合は京産FWのスクラム・モールをどう凌ぐかが注目されました。経過は以下参照下さい。(前半)
20分まではどちらもハンドリングミスが多く敵陣に攻め込むもトライに至らず一進一退の攻防、ボールの支配率は6:4で京産大有利。
20分慶応敵陣左10m付近のラックから展開、9-12-13-14と慶応トライパターンにはまったが、山田が攻めきれず好フォローの小田が右中間に押さえ先制トライ+ゴール(7:0)
慶応の流れになるかと思われたが、PGから攻め込まれ、
25分慶応ゴールライン前5mまで攻め込まれFWが何とか凌ぎターンオーバーするもBkのハンドリングミスでボールがインゴールに転がりキャリーバック。最悪のパターンのスクラムで京産大のプレッシャーをうけコラプシング、一発で認定トライ献上+ゴール(7:7)
流れは京産大に移り、慶応は受身となるも何とかデイフェンスでしのぐ。
40分中央付近のマイボールスクラムから右に展開、中浜からロングパスが山田へ、山田2人をかわし3人目を引きずりながら30m前進。ここから素早く左に展開中浜から今度はWTB出雲に敵デイフェンス2人を超すロングパスが通り、出雲内に切れ込み左中間トライ+ゴール。
14-7にて前半終了。
(後半)
5分敵陣ゴール前10m付近のスクラムから左展開、中浜がデイフェンスのギャップをつき左中間トライ+ゴール(21-7)15分慶応ゴール前5mでの京産大ボールのラインアウト、こぼれ球をあっさり割られトライ+ゴール(21-14)。このトライは慶応がFW3人を交代させた直後に取られたもので、選手交代の後の集中力が高まっていない場面での失点であった。正直言って余分な失点であり、選手交代のタイミングの悪さを考えさせられる場面であった。20分敵陣ゴール前7m付近のマイボールラインアウトでのロングスローがキャッチできず、転がるのを何とかマイボールにし、モールから花崎がギャップをついてポスト右にトライ+ゴール(28-14)35分慶応右隅ゴール前5mのモールから、京産大左に展開し慶応のタックル及ばず左中間トライ+ゴール(28-21)
ノーサイド 28-21.
(寸評)
慶応の勝因はデイフェンスとラインアウト。デイフェンスは昨年からのしつこいデイフェンスが健在であり、最後のトライを除きどの場面でも大きなゲインを許さなかった。ラインアウトは大きな進歩を見せ、敵ボールはひとつ(2つ?)しか奪えなかったがマイボールはほぼ100%確保でき攻撃の基点となった。。。サインミスがいくつかあったが敵ボールにはならず大事に至らなかった。
一方京産大は後半強みであるスクラム・ラインアウトモールに固執せず、いくつかのスクラムトライ・ラインアウトモールトライを狙える場面もあったが、展開していったのには疑問が残る。戦法が徹底していなかったのかはたまた意識的に使わなかったのか。。
いずれにせよ春のこの段階としては”上出来”であろう。続く京都大戦・同志社大戦も大いに期待が持てる。
久しぶりに独断三賞を決めさせて頂きます。
殊勲賞:金井、前半は1番、後半は3番を組み最前列でFWを引っ張った。
技能賞:中浜、自分で行くプレーはやや不満が残るがトライにつながるパスはさすが。
敢闘賞:松本、攻守に幅の広いガッツあるプレーを見せた。今後の成長を期待して。