ラグビー祭 日吉蹴球部G2006年4月29日(土)by 前代表幹事

4月29日、慶応ラグビー祭に行ってきた。例年は、日吉キャンパスの陸上競技場が会場だが、今年は下田町のグラウンドで行なわれた。昨年秋にはられた人工芝が目に新しい。

時折、激しい雨が降るなか、大学新人と若手OBが戦った。レフリーは上田昭夫氏。まだ右も左もわからない新人が、まだ現役の熱りを残す若手OBの胸を借りて、30分ハーフでぶつかる。これからの黒黄の原石である1年生がどんな動きをみせてくれるかも注目だが、若手OBの動きも目が離せない。そんな60分だった。百年の優勝キャプテンで、タマリバで活躍する高田晋作、慶応ノーサイド倶楽部が発足した時のキャプテン、水江文人のほか、トップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツに進んだゲジ鈴木孝徳、そして相変わらずの人気者、電通勤務の銅冶などがピッチに立つ。

まず先制したのは、若手OB。左WTBがライン際を快走しトライ。新人は終始、若手OBに先行されながらも、点差を離されることなく、ぴたっとついていき、結果は26対26のドローとなる。大学新人は4つのトライを奪ったが、そのうち3つを稼いだのが、背番号11をつけた新良(にいら・慶応高校)だった。オープンサイドWTBに入り、右サイドを快走する姿が頼もしい。また、内に切れ込むステップワークも披露し、おおきな期待がもてる。

ノーサイド後に、大学新人の紹介があった。今年は17人と、例年よりかなり少ない。桐蔭学園からPR広畑、LO藤本、N0.8松本、そして茗渓学園からSO小原、CTB藤本と、花園出場メンバー5人が加入したものの、常連といえる、国学院久我山、清真学園からの入部がないのがさびしい。

そしてラグビー祭のフィナーレは、青貫主将の挨拶とキャプテンソロで始まる、慶応義塾体育会蹴球部の部歌斉唱である。雨があがったグラウンドで、ツララ慶応ツララツララが、日吉の空に響き渡り、本格的な春が開幕した。